2023-10-29
やるな~!図書館!
国際交流のイベントなどで見つけた外国の民族衣装ですが、惹かれてつい買ったのはいいけど、
「そのまま着たら『マジな人』っぽくならない?」と着るのを躊躇していました。




もうちょっとカジュアルで、「THE 民族衣装」 というのじゃなくて、ちょっとしたスパイス的なオシャレって言うの?
そ~ゆ~コンセプトの本ってないのかな?と思ってました。
ネットで検索してみると、ドンピシャな本が・・・!
「都会で着こなす世界の民族衣装」(主婦の友社)
な~んと!これぞ、私の求めていた本よ!
しかし、1600円か~
内容もわからずにいきなり買うのには躊躇する価格よね~
中古では出てないし・・・
どこの書店も同じような本しか置いてないし、民族衣装なんてどこの誰が興味あんねん?的な?
う~む。地道に探すのって、もしかしたら砂利道で宝石を探すくらい難しい話なんじゃ・・・?
と、思ってダメ元で地元の図書館のHPで検索してみたら・・・!
あるじゃ~ん!

不便だったり手間がかかったりする中で、なぜその形や柄、素材になったのか。そこには必ず理由があり、その土地の気候や習慣、文化背景が必然的に絡んでいるからこそ、人々は「民族衣装」に魅了されます。”古いもの” “伝統的なもの”がまた注目され、民族衣装にインスパイアされたデザインが人気を集めるなか、トライバルやエスニックファッションに興味を持つ人に本物を知ってもらいたい。ルーツや当時の想いに馳せて、何気なく着ていた服たちを改めて見つめ直すきかっけになれば。本書は、”都会で着こなす”をキーワードに東ヨーロッパ・アジア・中南米・中近東&アフリカの世界各国から民族衣装を厳選。現代でも違和感なく着こなせるスタイリングのコツも合わせてご紹介します!HAFA、谷崎聖子さん、東欧民芸クリコ、グランピエ、SOLOLAなど民族衣装に魅了される7名に取材。民族衣装との出会い、魅力にも迫ります!
(主婦の友社 都会で着こなす世界の民族衣装 HPより)
いろんな国のさまざまな民族衣装が紹介されていますが、きちんと衣装についての歴史や特徴、着用の仕方などの紹介もあり、読み物としても興味深いです。
例えば・・・

インドのメグワル族の民族衣装
●インドとパキスタンにまたがる地域に住むメグワル族
この民族衣装は背中部分が大きく開き、袖だけを通し、後ろは紐で結んで着る作りになっているそうです。
民族衣装として着るときは、ブラウスの上に頭から大きなショールを被ります。
また、下には長いスカートを着用。
婚礼用に作られ、婚礼がすんだ後は日常着として着用されます。
このあたりの地域の衣装にはミラーワークや細かい刺繍が多くみられ、部族ごとに少しづつ刺繍のデザインが異なるとか。
(文章は簡単にまとめました)
さて、これがどんなコーディネートになるのでしょうかね~

あら~
違和感がないですね

ハンガリー南部のカロチャ地方に伝わるカロチャ刺繍のベスト
●ぱっと咲き誇る花畑のような伝統刺繍ですが、若い女性は赤やピンクなどの明るい色の刺繍。
年齢を重ねた女性はブルーや紫などの落ち着いた色で刺繍をします。
19世紀中ごろは糸を染める技術が未熟であったことから白一色だけで刺繍されましたが、技術が発展した20世紀に入ったころからカラフルな色の刺繍が出回るようになりました。
模様はカロチャ名産のパプリカや当時流行したバラやチューリップ、スミレなど・・・
着用する時は、ブラウスに重ね、同じくカロチャ刺繍を施したエプロンに組み合わせます。
ほほう・・・つまり、刺繍の色でだいたいの年齢がバレるのね・・・

あら~
可愛らしい刺繍も暗い色彩のトップスに合わせるといい感じに引き立つんですね~

グアテマラの貫頭衣仕様のマヤの伝統的な衣装
●グアテマラの「ウイビル」という衣装で、長方形の織物が縫い合わされ、穴から頭を通してからかぶる貫頭衣。
腕を通す部分を残して脇を縫い、閉じてあるものもあれば、脇は縫わずそのままのものも・・・
民族衣装としては、短い丈のウイビルの下に絣文様の巻きスカートをはき、ベルトで締めるスタイル。
グアテマラはマヤ文明が栄えた地でグアテマラ・レインボーという鮮やかな色彩があり、
その色彩には東西南北それぞれに赤・黒・黄・白の色を定め、中心を緑とする「五色」と呼ばれるマヤの世界観が息づいています。
グアテマラ・レインボーに色彩に東西南北・・・?
図書館で一緒に借りた「バリ島 装飾文化図鑑」にも似たような話が書いてあったなぁ
バリ島にも9色の基本原色があり、それぞれの色に方位や守護神、対応する音韻、シンボルが決まっているそうです。
さて、コーディネートはどうなんでしょうかね・・・

あら~
全然違和感がないですね
カラフルなトップスに合わせ、ボトムスのパンツも明るいサーモンピンクにしたことで一体感がありますね
この本にも書かれていたけど、民族衣装はその国のアイデンティティ。
言語や文化、気候などを共有する一つの民族が祖先からの教えや願いを受け継いで伝えられてきたもの・・・。
そういったものを外国人の自分が軽い感じで着てもいいの?と思わないでもないけど、
もし、運よくどこかの国の民族衣装を手にすることができたら、その国のルーツを調べてみたり、
はたまた、日本の民族衣装の着物に思いをはせてみたり・・・ということをして振り返ってみたいですね
ちなみに、3世紀に著された「魏志倭人伝」の記述から女子は貫頭衣、男子は袈裟衣(けさい)を身に着けていたそうです。
あの卑弥呼も貫頭衣を着ていたんですね~
グアテマラやメキシコ、ペルー、ボリビアなどでも民族衣装として残っている貫頭衣
地球の裏側でもまだその文化が残っているとは、なんだか不思議な気がします
他にもこんな興味深い本が・・・


図書館って古臭い本しかない・・・と思っていたけど、たまに行くといろんな発見がありますね~
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genre : ライフ
2023-09-08
シェア本棚に何を置く?
新聞を読んでいたらこんな記事が・・・
「図書館の人気本所蔵 どこまで」(朝日新聞 8月28日の記事より)
図書館がベストセラーを過剰に購入しないようにルール作りを・・・。
急減している書店の支援策として、自民党の議員連盟が出した提言だそうです。
公立図書館で同じタイトルの本を過剰に持つことの禁止や、地元書店からの優先仕入れの推奨、
新刊本の発売から購入までに一定の期間を空けることなどについて、ルール作りが必要か、との議論だそうですが・・・
別に、出版不況は図書館のせいでもないんじゃ?
そもそも、図書館にだって足を運ばない人が増えて図書館離れも起きているのでは?
2016年のとある記事でも新刊本を1年間貸し出さないよう、出版社が図書館に求めている、書かれていましたが、
実はこの問題は1970年代から始まっていたそうで、海外では、著者に国が一定額を補償するケースもあるのだとか。
皆さんは、書店や図書館に行ってます?
図書館には専門書を借りる時は行ったりしますが、もう何年も行ってないですねぇ

わざわざ行って借りてもまた返さないといけないし、そもそもその期間中に読めないし・・・
書店もかなり行く回数が減りました
新刊で本を買わないしな~
ひねくれ者なので(?)「話題になっている内は読まない。ブックオフで110円になった時に読みたくなったら買って読む」・・・と、いう感じ。
雑誌も買わなくなりましたね~
ファッション雑誌はどれも似たようなコーディネイトだし、情報誌もわざわざ買わなくたってネットで知りたい情報は調べられるしなぁ
ブックオフで110円~220円の棚をジャンル問わずに隅から隅まで見て、気になったら買う雑食系なので、
常に何らかの本は読んでいるけど、書店や図書館にとってな何のメリットもない客なのよね~

最近は「自分のお勧めの本を本棚の一角で販売するミニ書店やシェア型本棚」というのをよくテレビで見かけます。
本棚の棚一つ一つに異なるオーナーがいる書店で、作家や愛書家らが棚を借り、自分が読んでほしいと思う「推し」の本の数々を並べ、売ってもらうのだとか
こんな新しいタイプのミニ書店が首都圏で広がっているそうです

皆さんがもし、「ミニ書店」を作るとしたら、どんな本を置きたいですか?
小説でもエッセイでも写真集でも雑誌でもなんでもアリだったら?

最近は「視える人」の実話ネタの漫画にハマってます・・・
でも、うっかり視えるようになったら困るなぁ


あ、もし、自分の本棚を作るとしても、コレ系の本は置きませんよ・・・
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2022-01-13
110年過ぎて戻ってきた、青春
皆さんは、図書館で本を借りますか?
借りてて、返却期限が過ぎても返してない本はありませんか?
公立図書館では、貸し出した本が戻ってこない「未返却本」への対応に頭を悩ませているそうです。
貸出期間を過ぎても図書が返却されない時は、電話やハガキで返却を促していますが、
督促はがきを送る費用や手間もばかにならず、その手間の割には返却率も悪く、公立図書館は延滞料を科すこともできず、モラル頼みなのが現状だそうです。
絶版になった貴重な書籍や他の自治体から借りた本などは職員が直接訪問して返却を求めていますが、回収できたのはほんの数冊にとどまっています。
図書が返却されない理由は様々で、返し忘れや返したつもりになっていたケースが大半。
また、入院や急な転居で連絡がとれなくなる人もいるとか・・・。
そんな中、昨年末に話題になったのが、
アメリカ・アイダホ州の公立図書館に、110年の時を経てある本が返却されたそうです。
その本は、1907年に出版された米小説家ケイト・ダグラス・ウィギンの「レベッカの青春」で、1911年11月8日にアイダホ州ボイジにあるボイジ・カーネギー図書館で貸出され、行方が分からなくなっていたとか。
この本は、ボイジ公立図書館の本館に匿名で返却されたそうで、貸出記録が100年以上空いている事が判明、借りた人物や、保管していた人物は不明で1世紀以上の間どこにあったのかは分からずじまいだそうです。

写真はお借りしました
「レベッカの青春」は、「少女レベッカ」"Rebecca of Sunnybrook Farm"(1903)の続編にあたる作品。
カーネギー公立図書館では2019年に延滞の罰金制度が廃止されました。
もし、貸出期間の罰金を算出すると800ドル(約9万円)になるのだそうです。
ちなみに、日本の図書館法は「入館料その他図書館資料の利用に対するいかなる対価も徴収してはならない」と規定しており、延滞料制度の導入は難しいのだとか。
しかし、こうも大量の本が返却されないとなると、いつかレンタルDVDみたいに延滞料金が取られるようになるかも・・・?

これは、雅楽演奏会に行った時に予習のために借りた本。
図書館では、わざわざ買うほどでもないけど、専門知識を仕入れたい時に利用します。
2021-08-13
お盆は読書三昧
お盆休みに入りますね~
今年もどこにも行けず、なおかつ雨なので普段読まないジャンルの本でも読もうと思います。

●めづめづ和文化研究所京都
底なしのニッポンを底ぬけに楽しもう!さおりとトニーが、いにしえの都で学んだ「和のココロ」とは?知らなかった歴史と伝統、そして今の姿がわかる知的好奇心本(Amazon「BOOK」データベースより)
●お多福来い来い
ネガティブ思考クイーンの漫画家・細川貂々が落語と出会いシアワセを見つける笑いと涙と希望が詰まった傑作コミックエッセイ集!(HMV&BOOKSより)

●海自オタがうっかり「中の人」と結婚した件。
「イージス艦大好き! 」な海自オタ(海上自衛隊オタク)の女子マンガ家が、現役海上自衛官と「うっかり」結婚してしまった……。
待ち合わせの時間は「ヒトヒトサンマル」(11:30)、もちろん金曜日にはカレーを食べる ―― 毎日が萌えのアリ地獄。
そんなオタク×自衛官の賑やかな日常を、楽しく、時にはしんみりと描きます。
家族と海上自衛隊への愛、そして海自のウンチクがたっぷり味わえるコミックエッセイです。(Amazon「BOOK」データベースより)

●今宵は気軽にクラシックなんていかがですか?
どこよりも敷居が低いクラシック入門コミックエッセイ。クラシックの基本から音楽家、有名曲、楽器、コンサートの予約方法とマナーまで紹介します。デジタル作成の音源が聴けるQRコード、実際の演奏を収録したCD付き。【「TRC MARC」の商品解説】
「堅苦しい,敷居が高い」そんなイメージがこれを読めば一変。歴史や楽器の話,コンサートの予約方法など,一時間でわかってクラシック通に。ベートーヴェンは汚部屋住人だったなど作曲家ウラ話も満載。有名曲もスマホとCDで聴けちゃう超新感覚コミック!(ハイブリッド型総合書店hontoより)
●この一冊で読んで聴いて10倍楽しめる!クラシックBOOK
クラシック音楽はただ聴くだけでも十分に感動できる。だが作品が成立した背景や歴史を知れば、その感動はさらに深まる。なぜベートーヴェンが九曲しか書かなかった交響曲を、ハイドンは一〇〇曲以上も書いたのか。なぜロッシーニには晩年の作品が存在しないのか…。本書は、古今の代表的な作曲家四〇人の人物像やエピソード、作品を紹介。コンサートでのマナーなど役立つ雑学も随所に入れた。
(Amazon「BOOK」データベースより)

どちらもCD付きでわかりやすいし、お得感万歳♪

聴いたことのある名曲の「いいとこどり」だけを編集したCDでBGMとしても最適
これって、あの曲だったのか~とチェックしやすいのもいいですね
ちょっと難しそうかも・・・というジャンルは漫画で読みます。

草笛光子さんのファッションはいつも気になる・・・

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2021-05-03
ビニールの分厚い壁
皆さんは、普段読んでいない作家の本を手に取ることはありますか?
また、その本を買う「決め手」は何でしょう?
最近新聞で読んで知ってショックだったのが、
「講談社が文庫本のフィルム包装を始めた」ということ。

こんな感じ。
お馴染みの作家さんの本だと中身を確かめなくても買うけど、初めて手に取る本だとページを開いて中の文章とか絵のタッチとか知りたいものじゃないですか?
理由は、4月から税込み総額を示すように国から求められたので、フィルムパック上で税込み価格を表示して発売し、また消費者の清潔志向にも応えつつ、流通過程で生じる破損を防いで本そのものをきれいな状態で陳列させるためだとか。
フィルム包装を外した「見本」の本もあるようですが・・・。
文化庁が発表した平成30年度「国語に関する世論調査」の結果によると、1 か月に1冊も本を「読まない」と回答した人は47.3%。また、67.3%の人が「読書量は減っている」と回答しているとか。

はじめて「若者の活字離れ」という言葉が使われ始めたのは1977年頃だと言われています。
そんな時代から言われてきた言葉だけど、今はその頃よりももっと深刻化してきてるんでしょうね・・・
ところが去年から、新型コロナウイルスの影響で自宅で過ごす時間が増えたことなどから、読書の機会が少し増えつつあるそうで、ブックオフでは在庫不足が続き、買取強化キャンペーンを実施しています。
こんな時にこそ、普段読まないジャンルの本とか今まで馴染みなかった作家さんの本などにチャレンジしてみたいな~
だから、やっぱりフィルム包装は止めて欲しいわぁ

ベトナム女性の栞・・・
これは・・・挟めないでしょ
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