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2022-04-15

機内でドクターコールは聞こえない?





4月になり、そろそろゴールデンウィークの予定を立て始めた方もおられるのでしょうか?





ウチはまだ、遠出しようとは考えていませんが、隣県ぐらいなら・・・どうかな~










さて、遠出と言えば飛行機。








皆さんは実際に「お客様の中でお医者様はいらっしゃいませんか~?」ってアナウンス、聞いたことはあります?








「あんなの、ドラマの中だけでしょ~」と思っていたのですが・・・。








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そもそも、医療対応が必要な案件は機内でどれくらい起きるのでしょうか?






飛行機は1万メートルほどの高度で飛行をするため、機内は地上とは環境が異なります。







調整はされているものの気圧は0.7~0.8気圧で標高2000~2500mの山に登っているのと同じくらいで、それに伴って機内の酸素濃度も低下するとか。






さらに、湿度も外気の湿度がとても低いため、長時間の飛行では20%以下まで低下して乾燥します。







また、長時間にわたって同じ姿勢で着席していることでエコノミークラス症候群が起こることもあり、思わぬ体調不良や急病に見舞われることも・・・。





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JALにおける機内医療ケースは2019年度で596件起きており、そのうち医師への協力要請を必要としたのは191件。






2020年度はコロナ禍で乗客数が大きく減りましたが、それでも104件の機内医療ケースが起き、うち32件で医師への協力要請を必要としています。






JALだけで年に596件、1日に換算すると約1.6件もの機内医療ケースが生じているのだとか。







医師への協力要請を必要としたケースでは、2019年度は191件に対して243人の医師が協力。







2020年度は32件のうち18人の医師が協力しています。






あら~





かなりのお医者さんが協力して下さっているんですね~







しっかし。







もし、お医者さんが同乗してなかったらどうするんでしょ?






医師が機内に搭乗している可能性はどれぐらい?







とあるお医者さんの記事によると、日本には医師は30万人ほどいます。





10万人あたり250人ほど。400人に1人が医師と言うことになります。






400人乗りの飛行機なら平均1人は医師が乗っているということになります。






ちなみに16両編成の新幹線のぞみは1300人ほど乗客が乗っているので、平均3人強の医師が乗っている計算になります。





でもぉ・・・前もって「医者が乗ってま~す」って分かれば安心なのに・・・








と、言うことで。






2016年からJALとANAともに「医師登録制度」という制度が開始されました。







「ドクターコール」よりも確実に、機内で医師を確保し診療してもらうためのシステムが医師登録制度です。



機内での援助依頼の流れ


①医師の方が事前に登録

②機内で急病人が発生

③ご搭乗者リストからご登録いただいた医師の方のお座席を確認

④医師の方へ援助協力を依頼

⑤医師の方が体調不良のお客様のもとへ









JAL DOCTOR登録制度とは?


当登録制度は、医師資格証をお持ちの方にご厚意で登録いただき、資格情報を事前に客室乗務員に周知する制度です。

ご登録いただくことで、JALグループ便機内で急病人や怪我人が発生し医療援助が必要となった場合、医師の方へ客室乗務員が速やかに援助をお願いすることが可能になります。JALグループ便をご予約の際にお得意様番号のご登録をお願いいたします。

※飲酒や体調不良など、医師の皆さまのご都合に合わせてご辞退いただくことも可能です。その旨を客室乗務員へお伝えください。


賠償責任と保険

機内での医療援助に起因して、医療行為を受けたお客さまに対し民事上の損害賠償責任が生じた場合には、故意、重過失の場合を除き、当社が付保する損害賠償責任保険を適用いたします。援助者が個別に加入されている損害賠償責任保険が適用されるときは、その保険金額を超える部分に当社の保険を適用いたします。

(JALのHP 「JAL DOCTOR登録制度とは」より抜粋)







ANA Doctor on boardとは?



日本の医師免許を保有するANAマイレージクラブ会員の医師の方に事前登録していただくことで、急病人やけが人が発生し医療援助が必要になった場合、客室乗務員が直接援助のお願いをさせていただく制度です。ドクターコールをせずに、ご協力依頼ができることで、迅速な救急医療処置と他のお客様の心理的不安の低減につながります。


※援助依頼をさせていただいた際、体調不良や飲酒などにより対応が困難な場合は、その旨客室乗務員にお伝えいただければ、ご辞退いただくことも可能です。


賠償責任と免責

実施していただいた機内医療行為によって、医療行為を受けられたお客様に対する損害賠償責任が発生した場合、故意または重過失の場合を除き、ANAが責任をもって対応させていただきます。

(ANAのHP「ANA Doctor on board」について より抜粋)





この医師登録制度はJALとANA共にそれぞれのHPからマイレージ会員であれば登録できますが、JALの場合は日本医師会発行の医師資格証の提示が必要だそうです。



登録できるのは麻酔科医、産婦人科医、一般開業医、内科医/心臓専門医、神経科医/精神科医、その他・・・






「JAL DOCTOR登録制度」に登録している医師は2019年度が11人、2020年度が3人だったそうですが、登録するにも手間と費用がかかるんですね~





ちなみに、日本医師会員であれば医師資格証の発行手数料が5000円。





それ以降なら5年ごとに更新料として、5000円。





非会員ならこれに加えて年会利用料が6000円毎年上乗せ。





日本医師会の会費は31歳以上なら年間68000円(医師賠償責任保険込み)



医師資格証の普及率は、2020年5月31日の時点で医師全体で4.883%、日本医師会の会員で8.603%となっています









飛行中にどこからでも日本人の現役専門医から助言を得る体制を整えているなど、ドクターコールに対するさまざまな取り組みを行なっているそうですが・・・・。







設備の整った医療施設でもなく、最低限の医療キットしかなく、必要な薬なども用意されているのかどうかもわからない・・・









ましてや、専門外だったら?何か問題があったらどうするよ?というリスクもあるしな~








海外ではルフトハンザドイツ航空が同様の制度を導入しており、日本医師会では国内のほかの航空会社への導入も働きかけているそうです。






お医者さんが同乗してると知ってたらちょっと安心だけど、なるべくお世話にはなりたくないかな~






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theme : 暮らし・生活
genre : ライフ

プロフィール

Radha Doona

Author:Radha Doona
2001年から旦那の仕事でイラン(テヘラン)へ赴任。その後、タイ(バンコク)へ異動になり、4年3ヵ月を過ごす。
2006年・8月、帰国。
趣味は音楽鑑賞(ワールドミュージック・クラシック・J-popなど)・読書・旅行・アクセサリー制作(アジアン・エスニック系)

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