2023-09-11
飲まない・使われない薬の行方
ある時、調剤薬局に行ったら「飲まない薬の回収をしています」と貼り紙が・・・。
飲まれなかった薬が期限内ならば、またどこかに再利用されるとか?と思ったら、分別して回収して破棄するだけ・・・とのこと。
でも、飲み忘れてしまったとかで手持ちの薬が余ってしまった場合は、薬局に持って行くと
薬剤師が薬の状態や数を確認し、処方日数を調整してもらえるように医師に連絡したり、
次回の診察の際に患者側から直接医師に残薬を伝えられるようなメモを作成することも可能なのだとか・・・。
ところで、数年前の記事になりますが、
年間に廃棄処分される医薬品の総額は(推計)、約1,000億円にものぼるとか!
(CATEGORY 医療・福祉・介護関連、ECOLOGY NEWS SCRAMBLE 2018.05.25掲載)
慶應義塾大学の特任教授が国立がん研究センターと共同で調査したところ、
年間に廃棄される医薬品は抗ガン剤だけで約738億円、薬全体では約1,000億円と推計されたそうです。
病院などでは適切な廃棄をされているとしても、一般の家庭では安易に薬が捨てられている場合も・・・。
時には、トイレや排水口に流しこむとか・・・(ホンマかいな)
また、服用した薬はすべてが代謝によって薬の活性を失った後に排泄されるわけではなく、少なからず薬のままの状態で排泄され、流れていくようで・・・
その結果、東京や神奈川などの河川では、ごく微量ながら抗生物質や鎮痛剤、解熱剤の成分が検出されているそうです


(画像はお借りしました)
それは河川の水質汚染だけでなく、生態系にも影響し、場合によっては耐性菌の発生にもつながってくのだそうですが・・・
古くは1970年代から河川水中から人が使っている医薬品が検出されるという報告があり、
1990年代からそういった研究報告や研究論文が増えてきているそうです。
欧米では飲まなかった薬を水道に流すことがあり、そういった飲まなかった薬もトイレを介して下水上に流れている・・・とか
(昔の話かもしれませんが)
医者が患者に薬瓶を手渡しながら
Take one three times a day. Or you can just drink the local water.
(この薬を飲むか、その辺の川の水を飲んだらいいですよ)」
と、言うブラックジョーク(?)も・・・
人が使っている医薬品が河川水中から出てくる「汚染医薬品」。
汚染医薬品・・・
本来は人の健康を守るモノなのに、なんともショッキングな言葉です
処方された薬や期限の切れた市販薬を飲まないからって台所の流しやトイレに流そうとは思わないけど、
そう考えると、処方された薬をきちんと飲むのはもちろんだけど、自分で処理しにくいなら薬局なりに持ち込んで適切に処分してもらった方がいいのかな~
ちなみに、
Q:医薬品(錠剤)を捨てる場合、もっとも適切な方法はどれでしょう?
A びんに入れて蓋をし不燃ごみへ
B 透明なビニール袋に入れて可燃ごみへ
C 紙袋や封筒に入れて可燃ごみへ

C 紙袋や封筒に入れて可燃ごみへ
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