2017-04-24

大人の社会科見学 ~雅楽②~ 

2015年に引き続き、今年も縁あって雅楽の演奏会へ行って来ました。


前回と今回も少しばかり自分なりに雅楽について調べてみたのですが、一度や二度、三度行ったところで、なかなかその歴史だとか知識だとか、魅力を感じ取れるものではありません。




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日本には上代から神楽かぐら歌・大和歌・久米くめ歌などがあり,これに伴う簡素な舞もありましたが,5世紀頃から古代アジア大陸諸国の音楽と舞が仏教文化の渡来と前後して中国や朝鮮半島から日本に伝わってきました。雅楽は,これらが融合してできた芸術で,ほぼ10世紀に完成し,皇室の保護の下に伝承されて来たものです。
(宮内庁のHPより)





雅楽とは、日本で一番古い音楽と思われているようですが、雅楽はおよそ1400年前に中国大陸や朝鮮半島などを経てもたらされ、のちに日本古来のものと融合して定着されたものだそうです。




3世紀、4世紀から始まる古墳時代、それにつながる飛鳥時代(だいたい、6~7世紀の終わりまで)、この頃は大陸の音楽(アジアの音楽)がどんどん輸入された時代なのだとか。



朝鮮、新羅の国から楽人(音楽家)が独自の音楽と共に楽器を携えて日本へ渡ってきました。
また、その音楽は朝鮮だけでなく、中国の唐楽・インドシナ(ベトナム)、ビルマ、チベットなどに起源をもつ音楽もありました。



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そして、それらが日本古来の音楽と融合し、7・8世紀には日本独特の雅楽の形になります。

こうして、雅楽は天皇を中心とする貴族社会の宮廷音楽として、また、大寺、大社の儀式音楽として現在までほとんど形を変えずに残っています。


そういった意味で、音楽ジャンルの中では千年以上も前に音楽理論、形式がはっきりと定まり、なおかつ、今日までほとんど形が変わらずに残っているということで「世界最古」のものと言えるようです。




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雅楽には、その起源系統によって「国風歌舞(くにぶりのうたまい)」「大陸系の楽舞(がくぶ)」、および「歌物(うたもの)」の3つの種類があります。


そのあたりについては第1回目の記事をどうぞ↓

大人の社会科見学~雅楽~




雅楽には「管弦」「舞楽」、および「歌謡」の3つの演奏形態があります。


●管弦:大陸系の雅楽器で演奏する器楽合奏。現在では、もっぱら唐楽を演奏し、ほとんど高麗楽は演奏されません。
 舞を伴わない、合奏だけを楽しむスタイルで、西洋の菅弦楽(オーケストラ)のように、管楽器、弦楽器、打楽器からなっている大合奏。


●舞楽:音楽と共に奏する舞で、歌に伴って舞う「国風舞(くにぶのまい)」と、唐楽の演奏で舞う「左方の舞(さほうのまい)」と、高麗楽の伴奏で舞う「右方の舞(うほうのまい)」があります。


左舞:中国系の楽舞で唐楽に合わせて舞うもの

右舞:朝鮮半島系の楽舞で高麗楽に合わせて舞うもの






今回の演奏会では、前半に「管弦」、後半が「舞楽」でした。





これが管弦の演奏









雅楽と聞くとイメージする「あ、こんな感じ~」の演奏ですね

なんとなく聞いた事があるような・・・みたいな。





これは左方の舞








右方の舞







右方に左方と言われてもピンと来ませんが、右方は「朝鮮系」、左方は「中国系」ね~となんとなく覚えておくと、衣装や音楽にそのエッセンスを感じられます。

被っている帽子や衣装やお面など、また音楽のテイスト(?)など・・・・。








しかし、こんな昔から踊りってフォーメーションを組んでみんな同じ踊りを踊ってたんですねぇ・・・。

アイドル歌手などが、円や向かい合わせになって同じ踊りを規則正しく踊るのをなんか当たり前に受け入れていたけど、こんな古代からそのようなスタイルがあるとは改めて見ると不思議に感じました。




人間って、こうやって一緒に踊ったり歌ったりして何かを表現したり、一体感を感じたりしたのでしょうかね・・・。



雅楽よりも後の時代に、限られた人たちだけでなく、もっともっと広くの人に伝わるように試行錯誤の末に表現していく方向に変化していったのでしょうか・・・。そうやって、踊りや歌のジャンルも細かく分かれて行ったとか・・・。








雅楽は聞いても「共感するわぁ~」というツボが、まだちょっと見つからなくて、もうちょっとわかり易いメッセージならいいのに・・・とか感じたり。







「理解できること」とか「わかりやすさ」が溢れている現代、話せる言葉や知識は増えていても「理解できないこと」に近づかないようになってきている。避けるようになってきている、私。







「理解できること」がすべてじゃないし、完璧じゃなくてもいいんだけどね




あ、意味不明ですか?


へへへ・・・


自分もです。


自分でも何が言いたいんだか、わからなくなっちゃった(;^ω^)


大人の社会科見学の感想文は難しいっす
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comment

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No title

おはようございます ラーダさん
興味があって聞きにいかれたのは、素敵ですね
音楽は、理解ではなくて心地良さや共感で
止まっているヨッシィーです
(それでも5月連休には、ラフォルジュルネに行きます)

ラーダさんは、もう次のステップに行かれて、
歴史や右方と左方の違いなど勉強をされて、
より楽しさが出てきている所なんでしょうね

ヨッシィーには同じに聞こえる雅楽ですが
ラーダさんには、違いがわかるのですから
『違いが分かる大人』 カッコイイですね 憧れます

No title

たくさん本をお持ちですね~
二度目の雅楽はいかがでした?雅楽を観る機会ってなかなか無いですよね。
雅楽とは全く違いますが私は最近落語が気になります。
落語アニメや落語番組を見てると面白いなあ、なんて思ってます。
が、意味がわからない事が多いです。
なんか、雰囲気で楽しんでるって感じです^^

No title

「理解できること」がすべてじゃないし、完璧じゃなくてもいいんだけどね・・・

というラーダさん、ステキだなあ。
共感します。

雅楽は、私が今まで接していない世界ですが
ラーダさんのお話をきくと
俄然、興味がわきます。

新しい興味の世界が広がりそう。



管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

ヨッシィーさま

>音楽は、理解ではなくて心地良さや共感で 止まっているヨッシィーです
(それでも5月連休には、ラフォルジュルネに行きます)


古代から受け継がれる音楽はやっぱり簡単には理解できないですね~

小手先で勉強したところで、まだまだ教科書(?)に書かれている事をなぞりながらの確認作業ですよ~v-356


>ラフォルジュルネ

歌と踊りの祭典ですか?びわ湖ホールのHPを見たけど、なにやら楽しそうですね!

いろんなジャンルのいろんな踊りが見られるのでしょうかv-441


>ラーダさんは、もう次のステップに行かれて、 歴史や右方と左方の違いなど勉強をされて、 より楽しさが出てきている所なんでしょうね


いやいや、まだ基本段階です。基本にすら立ってない状態ですね~

右方と左方によってどんな楽器の違いがあるのだろうとか、どんな楽器がメインになるのだろうとか、そもそも、これは何の楽器?みたいな。あとになってみればいろいろと疑問もわいてきて・・・

次回も機会があれば、その時はまた違った視点で観察したいと思いますv-426


>ヨッシィーには同じに聞こえる雅楽ですが ラーダさんには、違いがわかるのですから 『違いが分かる大人』 カッコイイですね 憧れます


いやいや、プログラムの説明を見ながら「そう言われてみれば・・・」と一つ一つ確認する段階ですよ

これをぱっと曲だけ聴いて、どれがドレと言える段階ではないですね~

舞のない管弦だと余計にどの曲も同じように聞こえる・・・

まおさま

まおさん、お久しぶり~v-22

>たくさん本をお持ちですね~
二度目の雅楽はいかがでした?雅楽を観る機会ってなかなか無いですよね。


これはすべて近所の図書館で借りた本だよ~んv-87

一冊ぐらいは教科書になるような基本的な情報が書いてある本が欲しいけど、まぁ、1年に1回行くか行かないか・・・だしね・・・。

そもそも、ハマるほど好きになれるかどうかもわからないな~v-356


> 落語アニメや落語番組を見てると面白いなあ、なんて思ってます。


落語か~
以前、新聞屋さんにチケットをもらって浅草に見に行ったぐらいかな。

夜中にラジオで落語番組があるけど、本を読みながら聞いてたら集中できないv-356



>が、意味がわからない事が多いです。
なんか、雰囲気で楽しんでるって感じです^^

一人で何役もこなして話にオチがあったりして聞き終わった後は「さすが~」って気になるわ

うなぎを焼く匂いを嗅ぎながらご飯食べたりしてなんか笑える話があったり・・・。

落語家によって上手い下手とか聞きやすいとか、入りやすいとかいろいろ特徴があるんだろうねv-353

もりんさま

>「理解できること」がすべてじゃないし、完璧じゃなくてもいいんだけどね・・・

というラーダさん、ステキだなあ。
共感します。


「理解できる」と、世界は広がると思うけど、何でもかんでも理解できるものばかりではない気がします。

哲学の本だって簡単に理解できないし、もっと身近な話をすれば人と人の関わりだって理解できない状況はたくさんあると思います。

ましてや、1000年以上も昔の限られた階級の人たちに求められた音楽が簡単に理解できるはずもないですもんね~v-393


>雅楽は、私が今まで接していない世界ですが ラーダさんのお話をきくと
俄然、興味がわきます。

今の日本は外国人のおもてなしブームみたいになってますが、飛行機も電車もない時代によくぞ外国の方々が日本へやってきて、これだけの影響力を与えたものだ・・・と思います。

当時の人々にとって「外国」という別世界はホントに未知の出会いだったでしょうねv-20



>新しい興味の世界が広がりそう。


もりんさんも今、新しい世界の扉を開こうとしているじゃないですか~

俳句教室も楽しみですね

素敵な日本語に出会ったらまた教えてくださいねv-22

鍵コメさま

ご連絡ありがとうございます!(^^)!

せっかくの機会を気持ちよく送り出せてもらえて良かったですねv-22

心配はあるかと思いますが、一番安心な場所にいるのだから、鍵コメさんはご自身の未来のために頑張ってくださいv-282

お気をつけて~(^.^)/~~~

No title

こんにちわ~

理解できること。。
なんてあたしにはほとんどない(笑)

クラシックも聴くし浮世絵も観る。
日舞にも興味あるし歌舞伎や狂言にも興味ある。
なかなか実際観ることはないとはいえ。。
機会があれば行ってみたい。

クラシックや浮世絵は何度も行ってますが。。
理解なんてできてない~~

いつ頃の誰のどんな内容の作品だとかってことにはあまり関心なく。。
心惹かれたらそれでいい。。
ただ絵に関しては時代背景を知ってたらもっと楽しめるかな~~とは思う。

雅楽は東儀秀樹さんがテレビにでられることで少しは身近に。。。

とりあえずなんでも観たい聴きたい~~
伝統芸能か観るってなかなかチャンスもないですから。。
どんなことでもチャンスがあれば触れたいと思ってます。

チャンスを逃さないようにしたいです~~

まうさま

> クラシックも聴くし浮世絵も観る。
日舞にも興味あるし歌舞伎や狂言にも興味ある。


私もクラシックや絵画などは意味とかはよくわかんないけど「なんか好き」「なんか惹かれる」と思って行ってます。

そこで深く惹かれ、もっと理解を高めたい人はいろいろとはまっていくんでしょうねぇ・・・v-487


>ただ絵に関しては時代背景を知ってたらもっと楽しめるかな~~とは思う。


そうですね
この画家ってなんでこういう暗い絵ばかりなのかな?なんで空がよく出てくるんだろう?とか疑問に思うことの理由がわかればもっと楽しめると思います。

私もルネ・マグリットを見にいったけど、時代ごとに描かれた絵が展示されていたので順を追って理解できましたv-218


>雅楽は東儀秀樹さんがテレビにでられることで少しは身近に。。。

私もそんな感じですよ~
彼が何の楽器を演奏しているのかも知らなかったです(主に篳篥;ひちりき・笛)



>とりあえずなんでも観たい聴きたい~~
伝統芸能か観るってなかなかチャンスもないですから。。
どんなことでもチャンスがあれば触れたいと思ってます。


雅楽は縁あって誘って頂き行っていますが、最初は「まぁ、どんな感じか見てみよう」的なものでした。

少しは調べていったものの、好きとか嫌いとかいう以前に「さっぱり意味わかんない」って感じでした・・・。

一度目はそれでもいいと思うけど、意味のわからないものをじっと2時間聞き続ける2回目って結構苦痛なので、それでまた今回も少し勉強したけど・・・

いや~・・・ねぇ・・・。

個人的には昔からワールドミュージックが好きで聞いていたので、今回はそのヒントを探りに行ったって感じかな。

自分なりの楽しみ方を探したというか・・・。


>チャンスを逃さないようにしたいです~~

野村万作さんの狂言の舞台があってポスターで見て「人間国宝と言われる人の舞台を一度は見ておいたほうがいいんだろうな~」って思うけど、すっごく惹かれる!ってわけでもないので、どうしようかな~って思ってます。

やっぱり、行くなら少しは勉強しておいた方が楽しめるだろうし・・・

いや、そもそも楽しめるんだろうか・・・みたいな~

でも、行くならお元気なうちに行かないとな~(失礼)

No title

笙の音だったか、結婚式(和式)の音楽のあの音が昔はとても苦手だったのですが、歳と共に心地よくなってきました。

どこの国の歴史にも音楽や踊りは欠かせませんね。
鳥や動物だって求愛ダンスやさえずりは重要なコミュニケーションだし。

言葉よりもずっと昔からあったのかも。

歌声に心奪われることもありますしね。
音楽や踊りは文化的なものでありますが、本能が反応するものでしょうね。

シュムックさま

>笙の音だったか、結婚式(和式)の音楽のあの音が昔はとても苦手だったのですが、歳と共に心地よくなってきました。


わかります~
どういう心境の変化で心地よく感じるようになったのかはわからないけど、しっくりはまってくるって事がありますねv-22


>どこの国の歴史にも音楽や踊りは欠かせませんね。
鳥や動物だって求愛ダンスやさえずりは重要なコミュニケーションだし。


世界中にはいろんな音楽や踊りがありますもんね
自然界でも生きていくために激しいダンスを踊ったり特殊な声で鳴いたり、身を飾る羽根が美しかったり・・・v-20


>言葉よりもずっと昔からあったのかも。

そうですね
言葉という手段よりももっと衝動的というか・・・う~ん、パッション?v-41


>歌声に心奪われることもありますしね。
音楽や踊りは文化的なものでありますが、本能が反応するものでしょうね。


言葉の意味とかわかれば理解できることも増えるんだろうけど、それだけがすべてじゃないな~って気もします。

出会えるいろんな事を最初から狭めるのではなく、素直な気持ちで受け取ってみたいですv-62


プロフィール

Radha Doona

Author:Radha Doona
2001年から旦那の仕事でイラン(テヘラン)へ赴任。その後、タイ(バンコク)へ異動になり、4年3ヵ月を過ごす。
2006年・8月、帰国。
趣味は音楽・映画鑑賞・読書。エスニック音楽が好き。
現在はイベント等で手作りアクセサリーを販売している。

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