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2019-06-30

知られざる、雨の名前




古本屋で懐かしい本を見かけ、つい買ってしまいました。








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「雨の名前」だとか「空の名前」だとか、「〇〇の名前シリーズ」の本が話題になったときがありました。




印象的な雨の風景や珍しい空の様子など、まるで歌のタイトルのような雨や空の名前がたくさん並んでいました。




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雨の名前だけでも442語。写真は148点、詩とエッセイが35篇という贅沢な内容で、2,400円+税。



何度か書店でパラパラ見かけて結局買えなかった本・・・。






それが、時を経て、古本屋で200円で売られているなんて・・・。



「四季の雨」で春夏秋冬、季節知らずの雨など、本の内容はまさに「雨づくし」。




せっかくなので、心惹かれた「夏の雨」から雨の名前を拾ってみましょう



●雨濯(うたく)

陰暦6月の雨。「濯」は洗う意味で、みな洗い流してしまうほどに降る雨。
派生語に「濯枝雨(たくしう)」。木の枝を洗うがごとき大雨の意味。



●脅し雨

東京都八丈島で、にわか雨のことを言う。雲上で雨師の童子がいたずらを仕掛けたか。
「脅し」という言葉とは裏腹に、どこかユーモラスな響きがある。





●御雷様雨(おらいさまあめ)

宮城県石巻で、にわか雨、夕立のことを言う。お天道さま、お月さま、雷さま・・・。気象を神のサインととらえていた時代の残照だろう。




●早天の慈雨(かんてんのじう)

「早」は日照り。日照り続きだったところへ降る恵みの雨の事。
ここから派生して、困難なときに救いに恵まれる事、また、待ち望んでいたものが叶えられるという事。





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●牛脊雨(ぎゅうせきう)

牛の背の片一方は雨、反対側は日が差しているという意味で、晴雨域をはっきり分けている雨を言う。
同様表現に「夕立は馬の背を分けて降る」というのがある。




●銀竹(ぎんちく)

矢ではなく、竹のように見える銀の雨とは、大粒の烈しい夕立であろう。
ここでいう竹は群生する篠竹の風情か。




●くかるあまーみ

沖縄県池間地方の言葉。夏に降る、塩辛さを感じさせない雨。




●薬降る

陰暦5月5日には薬草を採る習慣があったことから「薬日」(くすりび)と称された。
この日の午の刻(正午)に雨が降ることを言う。
その雨が竹の節にたまったものを神水ともいい、薬を作るのに用いられた。
また、雨のかかった薬草はよく効くと珍重がられた。




●筍梅雨

もともと伊勢や伊豆地方の船乗りの言葉で、筍の出るころに吹く東南風のことだった。
雨を多くともなうことから、筍が生え始めるころに降り続く長雨を言うようになった。
類語に「菜種梅雨」「山茶花梅雨」。





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●蝦夷梅雨(えぞつゆ)

梅雨がないと言われている北海道でたまに見られる梅雨の現象。
梅雨前線の抜け方によるが、とくに本州に近い道南地方で年によっては雨量が多くなるものを、あえてこう名付けた。




●男梅雨

ザーッと激しく降ってはサッと止むことを繰り返す明快・陽性型の梅雨。
一時代前の快男児のイメージ。




●女梅雨

しとしとと長く降り続く型の梅雨。
一時代前のしとやかな女性のイメージ。




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「雨の名前」



内容紹介

世界中で最も「雨」の好きな人種、それは日本人だ。短歌をはじめ、俳句、小説、民謡、はては歌謡曲まで、雨をテーマにしたものは数え切れない。その表現も北と南、都市と農村など生活の場の違いによって多彩な顔をみせる。本書では、古来からの「雨の名前」をキーワードに、詩と短文・写真で、現代日本人の暮らしのネッコに迫る。カラー版で楽しむ「辞典+歳時記+エッセイ+写真集」。

(Amazonより)









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「雨のあるシチュエーション」としたら、この曲が好きです。


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comment

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No title

こんにちは、ラーダさん
日本人は細やかな表現が多いですよね
雨だけでなく色の表現も多いですね
その違いを正しく使えていると素敵なんですが
イメージで使っていると恥をかいたりして(笑)
大人になると言う事はこういう知識を持つと言うことなんでしょうね
まだまだ、子どもです

雨の歌
大澤誉志幸さんのこの歌はカップヌードルのCMで
好きになりました CDも買いましたね
でも、雨のイメージはないですね
ヨッシィーの雨の曲は
小林麻美さんの「雨音はショパンの調べ」と
稲垣潤一さんの「ドラマティック・レイン」でしょうか
タイトルに雨が入っている所が恥ずかしいですね

No title

雨の名前だけでも そんなにあるんですね。
それに 各地方ごとに名前がついてるものもあるんですね。 知りませんでした。

韓国人に良く、韓国語は難しい。 色を表す言葉だけでも たくさんある。 日本語には無いでしょ? ってよく言われるんですが。 日本も昔はいろんな言葉が有ったけど、もう使わなくなって忘れ去られただけだよ。 って言い返しますが、 例として 青、群青、麻色 くらいしか知らず・・・・

雨にもこんなに言葉があるという事を教えてもらったので、 今度は雨をネタに言い返します。 ^^

  駐在おやじ

ヨッシィーさま

>日本人は細やかな表現が多いですよね

タイのような年中熱帯だと思うような国でも、乾期や雨期などの季節の変化はあります。

でも、乾期が少し寒いぐらいで半袖の服で一年中過ごせる国です。

日本の繊細な四季を忘れないために・・・と(?)、日本人会の茶道・裏千家に加入しました。

茶道は微妙な季節の移ろいや気候の変化で飾る花や提供されるお菓子やお茶の温度や作法が違うので、自分としては「再発見」というよりも「新たな発見」でしたv-12


>大人になると言う事はこういう知識を持つと言うことなんでしょうね。まだまだ、子どもです


年齢とか経験値とかで何か区切りがちだな~と自分を振り返ってみると思います。

私が子供のころの今の年齢は「完璧な大人」の姿でしたが、実際は「まったくぜんぜん」・・・ですv-355




>雨の歌
大澤誉志幸さんのこの歌はカップヌードルのCMで好きになりました CDも買いましたね
でも、雨のイメージはないですね


私はカップヌードルのCMを後で知っている年代で、何かの番組で知って気になって調べたって感じですかね~

あと、90年代初めぐらいに銀色夏生さんという作詞家(詩人?)が流行った時代があって、詩と印象的な写真のコラボ本とかが出て夢中で読んだ世代です。


「そして僕は途方に暮れる」の作詞が銀色夏生さんで、歌詞の②番目が好きですね~


ふざけあったあのリムジン
遠くなる君の手で

優しくなれず 離れられずに思いが残る

もうすぐ雨のハイウェイ
輝いた季節は
君の瞳に何を映すのか
そして僕は途方に暮れる


・・・って言うの。

銀色夏生さん経由でこの歌を知ったかもしれませんね~

また、私のブログの「つれづれなるままに綴ります」は銀色夏生さんの日記エッセイ「つれづれ日記」から来ています。



>ヨッシィーの雨の曲は
小林麻美さんの「雨音はショパンの調べ」と稲垣潤一さんの「ドラマティック・レイン」でしょうか
タイトルに雨が入っている所が恥ずかしいですね


いやいや~
どちらも好きな曲です。

小林麻美さんは正直、リアルに知っている世代ではなく、何かのテレビで見て知っている程度です。

でも、小林麻美さんは数年前にお洒落婦人雑誌でモデルとして復活されたので、また注目されるのかも?

稲垣潤一さんはガッツリ世代で、何かのドラマか歌番組でよく聞いていた曲です。

どの曲もドラマティックで素敵な曲ですね~

ヒットした曲はたぶん、全部わかるかも!(^^)!

あと、今回は記事に載せなかったけど、雨と言うと徳永英明さんの「レイニー・ブルー」とか森高千里さんの「雨」も好きですよv-426

駐在おやじさま

>雨の名前だけでも そんなにあるんですね。
それに 各地方ごとに名前がついてるものもあるんですね。 知りませんでした。


私も知らない言葉が多かったですね~
日本狭し、と思っても、気候が全然違うんですね


でも、中には「きつねの嫁入り」とか「五月雨」とか「走り梅雨」とか知っている言葉がいくつかありました。

あまりにも日常に溶け込みすぎた言葉は改めて思い返さないと特別な思いが感じないものなのだな~と思います。

でも、これだけたくさん消えていく言葉がある中で、日常に残っている言葉が多いということも当たり前のようであって実は尊い事だな~と思いましたv-390


>韓国人に良く、韓国語は難しい。 色を表す言葉だけでも たくさんある。 日本語には無いでしょ? ってよく言われるんですが。


どこの国の人であっても、自分の生まれ育った国を誇りに思うことは素敵な事だと思います。

まぁ、それを他の国と比べてどうするのよ?って疑問はあるけど・・・。



「日本の伝統色」という写真つきで解説もしっかりとした本も出てますよ~


四季のある国の色は季節の移ろいを色で表すこともあるようです。

今の時代は色鉛筆で12色とか24色とか36色とかあるけど、何色の何と厳密に分類できないほど・・・。


どこの国の人もどことどこを比べる事なく、相田みつおさんみたいに「みんな違ってみんないい」って思ってくれればいいのにな~

No title

〇〇の名前シリーズは初耳です。
これは見始めるとはまりそうですね~

雨の名前もこんなにあるなんてビックリ!

俳句とかの世界ではよく登場しそうですね。

それぞれの名前に物語があって、言葉ひとつでいろんなことが想像できそう。

No title

ラーダさん、アリガト!

俳句に使えそなコトバばかり。
使わせていただきます。

こんな素敵な本があるのですね。
しかもラーダさん、巡り巡って
手に入れる。そのときは、お手頃価格。
いいご縁の本ですね。

私もこういう本を探したい。

雨傘、可愛い。

シュムックさま

>〇〇の名前シリーズは初耳です。
これは見始めるとはまりそうですね~


〇〇の名前シリーズはたくさん出てますよ~

風の名前に月の名前に、色の名前に恋の名前など・・・

恋の名前って・・・。恋にも名前があるんですねv-398


>雨の名前もこんなにあるなんてビックリ!

俳句とかの世界ではよく登場しそうですね。



俳句を作る趣味はないけど、粋に使ってみたいですね~

イメージ写真も添えられているので、素敵な句ができそう・・・




>それぞれの名前に物語があって、言葉ひとつでいろんなことが想像できそう。


どういう地方で使われていたとか、どういった状況の時に言うのか・・・など、読んでいても「雨」と一言で言っても繊細な表現があることに驚きます

才能があれば、ここから歌とか詩とか絵画とか生まれるんでしょうね~v-485

もりんさま

>俳句に使えそなコトバばかり。
使わせていただきます。


微妙な気候の変化や季節の移ろいを表す言葉なので、うまく使えると句会の皆さんも驚くでしょうねv-398


>こんな素敵な本があるのですね。
しかもラーダさん、巡り巡って
手に入れる。そのときは、お手頃価格。
いいご縁の本ですね。


そうですね
心惹かれる本だけど、お高くて手に入れられなかったので、安く手に入って嬉しいです!(^^)!


>私もこういう本を探したい。


本好きなもりんさんなら、気分転換に古本屋なんていい気晴らしになると思いますよ~

私はいつも108円のコーナーから探すようにしていますv-87



>雨傘、可愛い。


あまりにも雨が強いので、持っていた折り畳み傘が使えず、300円ショップで買いました。

これ、お子様用なんですよ~
でも、大きすぎないし、ワンタッチだし、絵柄もカワイイので気に入っていますv-218
プロフィール

Radha Doona

Author:Radha Doona
2001年から旦那の仕事でイラン(テヘラン)へ赴任。その後、タイ(バンコク)へ異動になり、4年3ヵ月を過ごす。
2006年・8月、帰国。
趣味は音楽鑑賞(ワールドミュージック・クラシック・J-popなど)・読書・旅行・アクセサリー制作(アジアン・エスニック系)

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