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2020-08-23

秋の虫の声は雑音?





まだまだ日中は暑いですが、だんだんと夜の暑さはおさまって来ました。




数日前までは熱帯夜で、蝉の鳴き声が聞こえていたのですが、ここ2・3日ほど前から「秋の虫の声」が聞こえるようになって来ました。





この声を聞くと、小さな秋の訪れを感じます。






向島百花園では、江戸時代から続く伝統行事「虫聞きの会」が毎年開催されて来ました。



虫の音を聞きながら秋の訪れを感じ、鳴く虫を観賞しながらその風情を楽しめる人気のイベントで、イベント開催期間中は開園時間を21時まで延長し、行灯やぼんぼりに照らされた幻想的な夜の庭園を楽しむことができるとか。



残念ながら、今年の開催は中止となりましたが、こういった「虫聞き会」はいろんな場所で開催されています。




江戸時代の虫聞きの名所は、広尾や道灌山(現在の鶯谷から西日暮里の丘)、上野の不忍池などで、記録には家族で酒肴を持って出かけたと残っています。





虫聞きの文化は、平安時代中期の「源氏物語」の中でも書かれており、花見と同じく、宮廷生活の文化として描かれていたそうです。




それが庶民に伝わったのは江戸時代になってからで、庶民の五つの風流とされ、花見、月見、菊見、雪見、そして虫聞きが加わりました。



ちなみに、京都には「鈴虫寺」と呼ばれているお寺があります。


秋だけでなく、四季を通じて鈴虫の音色を聞くことのできる・・・と、いう事で学生時代に京都まで友達と行った事があります。
正式な名称は「妙徳山 華厳寺(みょうとくざん けごんじ)」といいます。


鈴虫・・・え~と・・・。鳴いてたっけ?(覚えてない・・・)






さて、この虫の鳴き声を「声」として認識できるのは、世界中で日本人とポリネシア人だけだとご存じですか?





日本人の脳が他の民族の脳と違う点を東京医科歯科大学の角田忠信教授が生理学的に追及していった結果、




人間の脳は右脳と左脳とに分かれ、それぞれ得意分野があるとわかりました。







右脳は音楽脳とも呼ばれ、音楽や機械音、雑音を処理する。



左脳は言語脳と呼ばれ、人間の話す声の理解など、論理的知的な処理を受け持つ。





ここまでは日本人も西洋人も一緒だそうですが、虫の音を「どちらの脳で聴くか」という点で違いが見つかったとか。




西洋人は虫の音を機械音や雑音と同様に音楽脳で処理するのに対し、日本人は言語脳で受けとめる、ということが、実験であきらかになっています。




左脳と右脳の違いを調べると、音楽、機械音、雑音は右脳、言語音は左脳というのは、日本人も西洋人も共通。

違いが出るのは、

母音、泣き・笑い・嘆き、虫や動物の鳴き声、波、風、雨の音、小川のせせらぎ、邦楽器音などは、日本人は言語と同様の左脳で聴き、

西洋人は楽器や雑音と同じく右脳で聴いていることが分かったそうです。







日本人は虫の音を「虫の声」として聞いているということになります。




なので、日本人と外国人が同じ場所にいても、外国人にとっては「虫の声」ではなく、ただの雑音。





しかし、虫の音は日本人は人の声と同様に言語脳で聞いているので、雑音として聞き流すことはできず「ああ、虫が鳴いてるな」と思うのだとか。





このような特徴は、世界でも日本人とポリネシア人だけに見られ、中国人や韓国人も西洋型を示すというから驚き!





また、日本人でも外国語を母国語として育てられると西洋型となり、外国人でも日本語を母国語として育つと日本人型になってしまう、という・・・。






角田教授の発見では、虫の音だけでなく、そのほかの動物の鳴き声、波、風、雨の音、小川のせせらぎまで、日本人は言語脳で聞いているそうです。




PA170007_convert_20151026230620.jpg

まだ早いけど




日本語の特徴は擬声語、擬音語が高度に発達しているという点。

犬はワンワンと鳴き、猫はニャーニャー、川はサラサラと流れ、木はソヨソヨとそよぐ・・・。




角田教授の発見では、自然音を言語脳で受けめるという日本型の特徴が、日本人や日系人という「血筋」の問題ではなく、日本語を母国語として最初に覚えたかどうかという点で決まるということ。





南米での日系人10人を調査したデータがあるそうで、


これらの日系人は1名を除いて、ポルトガル語やスペイン語を母国語として育った人々で、その脳はすべて西洋型でした。



その中で唯一、日本型を示した例外は、お父さんが徹底的な日本語教育を施して、10歳になるまでポルトガル語をまったく知らずに過ごした女性だったそうです。



その後、その女性はブラジルの小学校に入り、大学まで出ましたが、この女性だけはいまだに自然音を言語脳でとらえるという完全な日本型だったとか。




逆に朝鮮人・韓国人はもともと西洋型ですが、日本で日本語を母国語として育った在日の人々は、完全な日本型になっているそうです。





そうなると、西洋型か日本型かは人種の違いではなく、育った母国語の違いである可能性が高いのでは?という結論に・・・。



角田教授の今までの調査では、日本語と同じパターンは世界でもポリネシア語でしか見つかっていないそうです。






北京伝統の趣味の一つといえば、「画眉鳥」を飼い、鳴き声を楽しむ、ということがあります。

「画眉鳥」は、九官鳥くらいの大きさの鳥でとてもよい声で鳴き、北京では、昔からこの鳥の鳴き声を楽しむ伝統の趣味があります。

「画眉鳥」は野鳥で、ヒナをつかまえて、人に馴らし、すこしずつ鳴き声をよいものにしていくそうですが、この鳥を綺麗な鳥かごに入れて公園に連れて行き、良い環境で鳴かせ、その美声を楽しむ・・・というのをテレビで見たことがあります。


そんな風流な趣味のある人たちにとっても虫の声は雑音なのかな~・・・?




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comment

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こんにちは♪

虫の音の理屈がわかると
単なる音で声ではないのがわかるのですが
生まれた時から日本で育った日本人のせいか
虫の音は鳴き声だと認識していました。
韓国語って、電車の中などでぼんやり聞いていると
日本のどこかの地方の方言のように感じますが
韓国人も西洋型の音の捉え方をするんですね。
日本人が外国語を覚えるのが大変で
外国人が日本語は難しいと感じるのは
そういうことが原因なのかも知れませんね(ーー;)

No title

とても興味深いお話ですね。
最近は、MRIなどの技術が進んで、「右脳」や「左脳」の違いその他の研究もある程度信頼性が高くなってきたようですが。
音について(光の認識同様)、無数にある音の中から、聞きたい音(あるいは聞こえる音)のみを選んで、言語として認識していると聞いたことがあります。日本人はLとRの区別がつかない人がほとんどですが、スペイン語圏の人はYとJの区別がつかない人が多いです。様々な音を言語として認識できるようになる時期はごく限られていると言いますから、その間にどんな音をどのように聞くように教えられるかで、いろいろ変わってくるのでしょうね。


はぴわんさま

>生まれた時から日本で育った日本人のせいか虫の音は鳴き声だと認識していました。


犬の鳴き声も鳥の鳴き声も、ホントにそう聞こえるとか言うよりも「スズメはチュンチュン、カラスはカーカー鳴く」と親とか絵本からの知識による思い込みもあるんでしょうね。

そして、その親も同じように育ってきているし・・・



>韓国語って、電車の中などでぼんやり聞いていると日本のどこかの地方の方言のように感じますが韓国人も西洋型の音の捉え方をするんですね。


そうですよね~
韓流ドラマが流行った頃に見てたけど、たまに聞き取れる言葉もありますね。

なんとなく、ちょっと女性がゴネて話しているような・・・
全然知らない言葉だけど、よく聞いてれば少しはわかるんじゃないか?って思います。

でも、まさか西洋型とはねぇ・・・v-12


>日本人が外国語を覚えるのが大変で
外国人が日本語は難しいと感じるのは
そういうことが原因なのかも知れませんね(ーー;)

日本語はちょっと平坦な発音というか、複雑な発音は聞き取りにくいんですかねぇ

英語はまだしも、フランス語とかドイツ語なんて難しそう・・・v-355
舌もまわらないしな~

sakulanboさま

>最近は、MRIなどの技術が進んで、「右脳」や「左脳」の違いその他の研究もある程度信頼性が高くなってきたようですが。


左右の脳の違いとか性能(?)まで調べられる時代になって来たのですね~

そこまで人間が踏み込めるようになってきているのって驚きです



>音について(光の認識同様)、無数にある音の中から、聞きたい音(あるいは聞こえる音)のみを選んで、言語として認識していると聞いたことがあります。

あ~、確かにあるかもしれませんね。まったく知らない言語の国に行ってもなぜか理解できる言葉があったり、何を言っているのかわかる瞬間があったり・・・。

こっちも言葉ができないのに、どういうわけかコミュニケーションが取れることもあるしv-21


>日本人はLとRの区別がつかない人がほとんどですが、スペイン語圏の人はYとJの区別がつかない人が多いです。


普段の生活に溶け込んでない発音は違和感がありますね
また、個人個人の言葉のクセとかあるし・・・。

アルファベットでも国によって読み方が違うとこんがらがります。名前とか・・・


>様々な音を言語として認識できるようになる時期はごく限られていると言いますから、その間にどんな音をどのように聞くように教えられるかで、いろいろ変わってくるのでしょうね。


駐在生活をしていたころは幼稚園児の子供とかをアメリカンスクールに入れている人も多かったです(日本人学校もあるけど)。

まだ日本語すらおぼつかないのに・・・と、思ったけど、まだ幼いうちに外国の言葉に触れさせる体験をさせるためだそうです。

もし、仮に言葉を忘れても幼いころに触れていた記憶が残っていて発音などにも差が出るそうです。

三つ子の魂百までって言いますしねぇ・・・v-22

No title

言葉として聞いてるんですね~~~~~
それは知らなかったです
鈴虫やコオロギは良いんですが 蝉も言葉として聞いてるんですかね www

まあ 鳴き方変わったなとか思うので多分そうなんでしょうね~~~
すぐ近くで鳴かれると 雑音以外の何物でもないですけどね~~~~
遠い時は いい声ですが

  駐在おやじ

No title

日本には色々な季節の風情を楽しむ行事があるんですね。

日本にいる時は若かったから「風流」には
全く興味がありませんでした。
新しいもの、音のするもの(虫や鳥でなく音楽
出かける、動く。。
年と共に移動する距離が減り、友人も決まった
昔からの付き合いの人に限られ
やっとそこで見えて来るのが身近にあるもの、
何も言葉を発さない自然のような気がします。
侘び寂びのようなものでしょうね。

ここ常夏ではいつも虫の声が聞こえるの
で年とっても虫の声を聴きに集まるなんて
事は考えられません。
”うるさい~”だけでしょうね。(笑)
ところ変わればです。

駐在おやじさま

>鈴虫やコオロギは良いんですが 蝉も言葉として聞いてるんですかね www


蝉などは名前もミンミンゼミとかツクツクボウシとか鳴き声が蝉の名前にもなってますもんね

鈴虫やコオロギはたぶん、あの歌の影響かな~
あれ、マツムシが鳴いているチンチロチンチロチンチロリン♪とかいう歌・・・v-475


>まあ 鳴き方変わったなとか思うので多分そうなんでしょうね~~~
すぐ近くで鳴かれると 雑音以外の何物でもないですけどね~~~~
遠い時は いい声ですが


蝉の種類の鳴き声で季節の移り変わりを感じます。

でも、このところめっきり鳴き声が減ってしまいましたよ

秋の虫は昼には鳴かないんですねv-484

かぐや姫さま

>日本には色々な季節の風情を楽しむ行事があるんですね。

日本にいる時は若かったから「風流」には
全く興味がありませんでした。


私も若い頃は風流なものに興味がなかったですね~
流行りものが好きだったワケでもないけど・・・



>年と共に移動する距離が減り、友人も決まった昔からの付き合いの人に限られ
やっとそこで見えて来るのが身近にあるもの、何も言葉を発さない自然のような気がします。
侘び寂びのようなものでしょうね。


親しい人と過ごす安心感の中で変わらないものがある、静かな暮らしの中で見えてくる自然の移ろいを楽しむ・・・

かぐや姫さんの写真を見ると住んでいる国は違うのに、初めて見る景色でも心が引き寄せられますv-481



>ここ常夏ではいつも虫の声が聞こえるので年とっても虫の声を聴きに集まるなんて事は考えられません。
”うるさい~”だけでしょうね。(笑)
ところ変わればです。


常夏の国は賑やかなのでしょうね~
年中、虫や鳥たちも元気のいい感じ?

日本は四季があるぶん、新しい季節の到来を待ちどおしく思うのかなv-475

No title

興味深いお話ですねえ。

やっぱり日本人というか
日本語の世界で育った人は
虫の音も心地よく受け入れる脳を
もっているのですね。
なんて不思議で面白いのでしょうか。

俳句の中にある虫の声などを西洋型の
脳をもつ人が味わうのは
難しいのかなあ。

とても面白いデータですね。





虫の声

今回は、とても勉強になりました。
そして納得しました。
多くの人に嫌われる「ゴキブリ」
でも姿は、意外にキュートじゃないですか?
あの動きも、ユーモアだし。
でも
アイツは鳴かない。
だから、愛されないのですね。
もしも「ゴキブリ」が素敵な声で鳴いたなら、奴の運命も変わったかと。
(笑)

もりんさま

>やっぱり日本人というか
日本語の世界で育った人は
虫の音も心地よく受け入れる脳を
もっているのですね。
なんて不思議で面白いのでしょうか。


日本語って、本当に細やかな表現ですもんね

これには季節の微妙な変化とそれに沿った生活も関係しているのではないかとも言われているようですv-22

また「言霊」と言って言葉には特別な力が宿っているって考えがありますしねぇ・・・



>俳句の中にある虫の声などを西洋型の
脳をもつ人が味わうのは
難しいのかなあ。


虫の声の句など理解できないんですかねぇ

それを風流だと思う感覚があるのか、どうなのか・・・v-475

裕治伯爵さま

>あの動きも、ユーモアだし。
でもアイツは鳴かない。
だから、愛されないのですね。
もしも「ゴキブリ」が素敵な声で鳴いたなら、奴の運命も変わったかと。
(笑)


なるほどねぇ・・・
確かに、ゴキが「ぴゅるる~💛」とかカナリアの声のような可憐さで鳴いたらもっと印象が違っていたかも・・・v-318

しっかし、ねぇ、あの色が・・・


う~ん・・・、違う色で可愛く鳴いたら運命が変わっていたかも?

ランプの精よ!

ゴキを愛されるカワイイ生き物にしておくれv-352

そして、裕治伯爵さんのお宅の冷蔵庫裏で繁殖するのじゃ~!ふふふ・・・

ラーダ・ドウーナさんへ

秋の気配を感じません。
連日の猛暑でバテバテです。

虫の声も聞こえない・・・
夜になっても熱帯夜が原因でしょうね。
それとも違う理由があるのかな・・・

ご無沙汰しています♪

こんばんは~♪
大変長い間ご無沙汰しておりました^^
猛暑の日々が続きますね!

この虫の音を聞く日本人の脳の話は有名ですが、やはり「脳」の違いとして聞いていました。
でもどうやら言語の違いなのですね?
面白いですね~。

のんびり更新になりますが、またどうぞよろしくお願いいたします~(^^)/

ひびきさま

>秋の気配を感じません。
連日の猛暑でバテバテです。


西日本はまだ暑さが残っているのですかね~

こちらもまだ暑いけど、ピークを越え、夕方なんて穏やかな日差しになってますよv-34


>虫の声も聞こえない・・・
夜になっても熱帯夜が原因でしょうね。
それとも違う理由があるのかな・・・


暑さも25度を超えると夜でも蝉が鳴きますからね~

超えているんだろうけど、ここ数日は秋の虫の声が大きいです。

鳴いてる蝉は・・・たぶん、スタミナ切れなんでしょうねぇ

去年、クーラーが壊れて買い替えたのですが、めっちゃ効きすぎます・・・

電気代を優先するか、安眠を優先するか・・・v-12

ひーさま

>大変長い間ご無沙汰しておりました^^
猛暑の日々が続きますね!


ひーさん、お久しぶりです!(^^)!
はぴわんさんのブログでコメントを見て、ボチボチ再開されたんだな~と思いました

>この虫の音を聞く日本人の脳の話は有名ですが、やはり「脳」の違いとして聞いていました。
でもどうやら言語の違いなのですね?
面白いですね~。


何年か前にこの話を聞いた時はピンとこなかったのですが、ここ数日、秋の虫の音が涼し気に聞こえました。

複雑な虫の鳴き声なのに、「言葉」として聞き取れるって当たり前に思っていただけに不思議です

日本語の響き、私たちが普段使っている言葉以外にもっと深みのある古的な言葉があるんでしょうねぇv-475


>のんびり更新になりますが、またどうぞよろしくお願いいたします~(^^)/

こちらこそ~
無理をなさらず、ボチボチと暮らしやすい生活空間を整えていってくださいね~v-426
プロフィール

Radha Doona

Author:Radha Doona
2001年から旦那の仕事でイラン(テヘラン)へ赴任。その後、タイ(バンコク)へ異動になり、4年3ヵ月を過ごす。
2006年・8月、帰国。
趣味は音楽鑑賞(ワールドミュージック・クラシック・J-popなど)・読書・旅行・アクセサリー制作(アジアン・エスニック系)

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