FC2ブログ
2008-09-26

つれづれなるままに

makuzora.jpg
昨日の夕方、買い物に行った帰りに見た空はピンク色でした。
急いで家に帰ってみたら、もう日が落ちてわずかに雲にピンク色が残っていました。
iegumo.jpg
まるで、絵みたいな空。

徒然草 1 全訳注  講談社学術文庫 428徒然草 1 全訳注 講談社学術文庫 428
(1979/09)
吉田 兼好三木 紀人

商品詳細を見る


古典はほとんど読んだ事はありませんが、吉田兼好の徒然草は学生の時に習ったせいか、覚えています。

つれづれなるままに、日くらし、硯にむかひて、心にうつりゆくよしなしごとを、
そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ


手持ちぶたさなのにまかせて、終日、硯(すずり)に向かっている。
心につぎつぎと浮かんでは消えていく、とりとめのない事を気ままに書いていると、
不思議に物狂おしくなる・・・。
※現代語訳は三木氏の訳を少し変更、追加しました。
※ここで言う「物狂おしい」は気違いじみた気分のことらしい

これは、まるで毎日書いているブログのようではないですか・・・。いや~、時代は変わったけど、似た様な事をしているものですね。硯に向かって書いているのではなく、パソコンに向かってですが。

「徒然草」は随筆、今で言うエッセイみたいなものですが、現代でも充分通用する内容だと思います。

同じ心にならん人と ※訳から推察し、文章を作成しました。

心を許した人、仲のいい人と興味のある内容についてシンミリと話し合い、
意見を交換するのは本当に楽しい。

でも、実際はそんな人がいるわけでなく、お互いが話がチグハグにならないように気を遣いながら話すことになる。

そんな時は、一人でいるような寂しさを感じてしまう。

お互いが言いたい事を言いつつも、時には「なるほど」と耳を傾け、時には、意見を言える人が望ましい。

「私はそうは思わない」「こういうワケでこう思うの」と意見を言う事ができれば、心も晴れる。

しかし、現実には釈然としない思いが残るだけ。
自分とは違う考えの人が多い。
そのような人とは適当に話を合わせておけば、それなりに付き合えるけど、本当の友達とは言えない。
それは、本当に寂しい事だ。

ooinunofuguri.jpg


神無月のころ

10月頃、人に会いに京都の山科に行ったときのこと。
ある山里を分け入り、はるかに続く苔むす細道を踏み分けていくと、誰かがひっそりと暮らしているような庵があった。

木の葉が散り積もった場所に、山の水の雫が静かに落ちる音しか聞こえないほど、他には何も音がしなかった。

でも、菊や紅葉の枝が無造作に置いてあるので、やっぱり誰かが住んでいるのだろう。

ああ、こんなところでも住もうと思えば、住めるものなんだなぁ・・・
・・・と、しみじみと思っていると、向こうの庭に大きな蜜柑がたくさん成っている蜜柑の木が見えた。

でも、その木のまわりは厳重な囲いがしてあった。

それで、気持ちが冷めた。

この木さえ見なければ、私は人の欲深さに気持ちを削がれることもなかったのに。

この木が、ここになければ良かったのに・・・・。

akimomiji.jpg

なんだか、現代人も抱えているような悩みを鎌倉の時代の人も持っていたのだなぁ~と思うと親近感がわきます。

人と表面だけの付き合いしかできない。
心の悩みを打ち明ける人がいない。

雑誌やラジオの人生相談にも登場しそうな話ですね。


また、俗世界から離れ修行する身の人間でも、どんな僻地に住んだって欲を捨てる事はできない。
誰もやってこないような、自然の中なのに「取られてなるものか」とバリケードを張り巡らす、心の貧しさ・・・。

エコとかスピリチュアルとか、自然食品だとかあれこれ手を出してみても、
子どもの学校にクレームの電話をしたり、誰かの悪口を言ったり、他人と比べてみたり・・・。

「そう簡単にクリーンな人間にはなれない。無欲な人間になるのは並大抵のことではないよ」

・・・と、チクリと言われている感じ。

たまには古典を読むとドキリ、とする。




スポンサーサイト



theme : 30代のライフスタイル
genre : ライフ

comment

管理者にだけメッセージを送る

シンクロです

こんばんは。
徒然草、シンクロです!
私は今日「えんぴつで徒然草」という本(?)を手に入れました。
かきかたの練習になる本。

学生ぶりに読み返してみたいなあと思っていたのと、心静かな時間を持ちたいなあという期待が半々。
進めるの楽しみです。

雲の写真、魔法使いがおりてきそうですね。絵みたいです☆

kyokoさま

「えんぴつで徒然草」・・・。なんと、偶然に「徒然草」つながりですね~!確か、この鉛筆で書く・・・という本には奥の細道とか他にも種類がありましたよね~。

へぇ~、書きながら読めるっていいかも・・・と思いますが、これは、印刷している文章を上から鉛筆でなぞるものですか?なぞれば、綺麗な文字が書ける・・・というものなのでしょうか・・・。

ただ本を読むのと、文字を書くのとではまた心に響くものが若干違うと思います。

私は漢詩も好きなので、図書館で本を借りて自分のメモ帳に好きな詩を書き写してます。※ブログでも紹介しました。「フラメンコと漢詩」です。

漢字の文章を書き写す気力がないので、日本語訳だけですが、古典は風情があっていいものだなぁ・・・と思います。ぜひ、頑張って書き続けて下さいねv-91

空は毎日変わるもの・・・。まるで、水槽の中にポトリとインクを落とした感じです。神様って、実はアーティストでもあったのですねv-282

あの時代の人もブログの様な事してたんですね~!

「徒然草」学生の時習いました!
悲しい程覚えてませんが……

こうやって訳したものを載せて貰うと分かりやすい!有り難いです!!
学生時代あれだけ興味の無かった古典も最近読みたいなと思うようになりました。
歳ですかねぇ(笑)

お仕事で、源氏物語を訳した本を出版されている先生とお会いしたのですが、最近ではいろいろな所に呼ばれて「源氏物語を読み解く会」と言うのをしているそうです!カフェ等に源氏物語を愛する大人達が集まって先生の解説を聞きながら読み解いていく会……

気軽に勉強出来て面白そうです♪

No title

ラーダ・ドゥーナさん、こんにちは^^

私も習った程度にしか古典は読んだ事がなく、しかも記憶は遥か遠く・・・です。

学生時代には心にしっくり落ちなかったことも、この歳になりこうしてゆっくり記事を
よませていただくと 「あぁ・・なるほどな」 と感じます。

「ピンクの雲」 私も雲の写真はよく撮りますが、雲の様子は一瞬でかわってしまうので、
なかなかいいのが撮れません。

ラーダ・ドゥーナさん撮られた、ピンクの雲は何とも雰囲気があっていいですね~^^

No title

ラーダ・ドゥーナさん、こんにちは♪
古典は学生以来ですが、訳を見て読んでみたくなりました。
源氏物語や枕草子の現代語訳が気になっていたのですが、
徒然草もいいですね。秋にしみじみと読みたい気がします。

絵みたいなピンク色の空、何かの前触れでしょうか。

いづみんこさま

源氏物語ですか・・・。何度かお正月などにドラマでやってましたね~。見たのは確か、少年隊の東が光源氏だったかな?まぁ、しょうゆ顔でぴったりですね。

源氏物語は読んだ事ありませんが「あさきゆめみし」は途中まで読みました。一体、どこまで節操ないんじゃ!と思いましたね。
でも、まぁ、何人も奥さんを持てる時代でしたからね・・・。しょうがないと言えばしょうがないのかも・・・。

そうそう、源氏物語占いというのがありました。www.genjidaigaku.jp/uranai/index.aspちなみに、やってみたら私は葵の上でした。どんなキャラだったっけな?

古典・・・。昔はただただ苦手だったのに、読みたくなるもの。なぜなのでしょうね。安っぽいドラマよりはロマンがある気はしますね~。

ルディさま

学生の頃に習うものは、試験に出るから覚えてないといけない・・・とか、教科書に載っているものはツマラナイもの・・・・という気持ちで、楽しむ余裕がないと思います。

たいていは、長い文章の中から抜粋されたもので、そのほかに興味深い部分があるかもしれないのですが・・・。

でも、学校での勉強はほんのきっけか。そこで何かが心の端に引っかかっていると、年齢を重ねてもスッとその分野に入っていけるのでしょうね。その時は自分もいろいろと経験を積んで、若いときよりも理解力が増しているかもしれないですしね。

空の写真・・・。最近は本当に空が澄んでいて、雲の位置が高く見えます。夕暮れもまた味わいがあっていいですねv-14

こぶたさま

源氏物語は何となく漫画の「あさきゆめみし」の影響で知っています。

私の実家は神戸なのですが、そこに「須磨」という土地があります。源氏物語でも「須磨」での話が出てくるのですが、光源氏が左遷される(?)土地が須磨なんですよね~。寂れた海辺の町で、心も晴れない・・・みたいな内容だったと思いますが、知っている場所が出てくるなら読んでみたいな~という気もします。「枕草子」も学校で少し習いました。覚えてませんが・・・。

徒然草はイチイチ納得がいって面白いですよ~。吉田兼好のシニカルな視点が私はツボでした。ぜひ、現代訳が読みやすい本を選んでくださいね~v-87

徒然草

今日の帰りのバスの中で、ちょうどこの手の話をしていたところです。「『更級日記』、『方丈記』、『竹取物語』・・・ 等の書き始めの文章覚えてる?」ってことになって。(^。^)
語呂合わせで、「あり、をり、はべり、いますがり」って覚えたけど、いますがりってなんだっけ・・・? とか。(^_^;)

思えば、徒然なるままにブログを書いて、半年が過ぎましたよ。早いものです。(しみじみ・・・)
古典を読みきれるほどの知的余裕が欲しいNoraでした。(-_-;)

No title

古典、学生時代はとっても苦手だったので、徒然草もなにも、内容を全く覚えていませんでした(^_^;)
昔も今も、人の考えることはあまり変わっていないのですね。悩みも同じだったんですね。
そう思ったら興味を持って読めそうですね♪
秋の夜長にいいですね!

No title

竹取物語・・・。中学1年の時に習いました。「今は昔、竹取の翁というものありけり・・・」という出始めしか覚えてません。

古典の活用法、ぜんぜん意味がわからず、楽しくなかったですね~。いますがり・・・そんな事も聞いた気はするのですけどね。

最近、同じぐらいの年代の人から古典をもう一度読んでみたい・・・という話を聞きます。
なんなんでしょう、そうゆう時期なんでしょうかね。かつて、自分が習ってきた事を懐かしいと思うこととか・・・。古き良きものに目をやる余裕ができてきた、とか・・・。

Noraさんはブログを続けて半年ですか・・・。私は今年の3月くらいから始めたと記憶しています。平凡に暮らしていると(?)日々のネタづくりも難しくなってきたので、来月あたりからもう少しペースを落とそうかな~と思ってますが、ヒマなので、やっぱり続けてるかも・・・。

ikkenさま

最近の残酷なニュースとか何でもクレームをつける人とかの話を聞いていると、なんだか急に世の中が変化したように思えますが、それはマスコミの力が強くなって、伝わりやすくなっただけで、実はやっぱりヘンテコな人は昔からいるんじゃないの、と思うときがあります。

古典の文章で徒然草を読むのは、難しいのですが、現代語訳で読むととても「大昔の話」とは思えないのが不思議です。

友達や恋人と会って別れたとき、相手が気がつかなくても姿が消えるまで見送る人は、あなたの事を大事に思っている人。
さっさと背を向け、ふり向かない人はそれなりの気持ちしかないと思え・・・

・・・などと、よく観察しているなぁ~と関心してしまいました。学校でももっと親しみのある内容のものを教えればいいのに・・・と思いますね~

ikkenさま

わ~、間違ってNoraさん宛としてしましましたが、2番目の「Noraさま」はikkenさんへのコメントです~

間違ってすみませんv-356

えんぴつで徒然草

は、そうです、うすい文字で印刷されたものの上からなぞるものです。
「かきかた」と「古典」の授業が一緒になった感じです。

ラーダ・ドゥーナさんは漢詩もお好きなんですね!
くにやぶれてさんがあり
というフレーズが出てきました。うわーどこからの記憶でしょう。

昔なんども口にしたものって、忘れないものですね。

kyokoさま

国敗れて山河在り・・・。これは、杜甫の「春望」ですね~。

国都長安は破壊されてしまったけれど、山河は残っている。戦火で建物は無くなったけれど、自然の山河は(建物が無くなって)広くなった視野の中に、残っている

・・・と、いう内容のようです。杜甫(とほ)と李白(りはく)は学校で習いましたね。

私は学校で李白の「伴月将影」(月と影を伴って)を習って興味を持ちました。

親しかった友と離れ、一人寂しくお酒を飲む李白が、寂しいので空に輝く月と自分の影を伴って自分と3人でお酒を飲もう、と思いつくのです。けれど、月は酒飲みの気持ちが分からないし、影は無言でつきまとうだけだけ。
一度は馬鹿馬鹿しいと思った李白だったけれど、いやいや、せっかくの春の美しい月夜を楽しまないのは勿体ないから、しょうがない、月と影を相棒にお酒を飲もう・・・という内容です。

私はお酒に月を映して飲む、一人風流に楽しむ詩だと記憶していたのですが、改めて読んだら違いました。

雰囲気だけで覚えていることってあるのですね~v-22
プロフィール

Radha Doona

Author:Radha Doona
2001年から旦那の仕事でイラン(テヘラン)へ赴任。その後、タイ(バンコク)へ異動になり、4年3ヵ月を過ごす。
2006年・8月、帰国。
趣味は音楽鑑賞(ワールドミュージック・クラシック・J-popなど)・読書・旅行・アクセサリー制作(アジアン・エスニック系)

最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
フリーエリア
フリーエリア
カレンダー
03 | 2020/04 | 05
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -
FC2カウンター
フリーエリア